EUROPEAN PAPA BLOG
高円寺の中古レコード屋“ヨーロピアンパパ”のblogです。 様々な商品のご紹介や、ROCKに関するコラム、レコード店主の日常など気軽に書いてます。気が向いたらお店まで遊びに来てください。

ツェッペリンの真実

ZEP-7

ZEP-8

先日リリースされた
THE SONG REMAINS THE SAME(スペシャルエディション2DVD)
THE SONG REMAINS THE SAME(最強盤2CD)
は未聴だが新たに加えられたり差し替えられたりして
21世紀仕様にして本来のZEPのコンサートに
少しでも近づく配慮がなされているのであろうが
僕が感じるZEPのライヴの魅力はやはりBOOTLEGでしか
味わえないのかもしれない。

改めて2003年にリリースされたライヴCD HOW THE WEST WON
を聞いて思うのは演奏、音質は当然ながら申し分ないのだが
オーディエンス録音ながら会場の雰囲気を的確に捉え
ワンコンサートを完全収録したBOOTLEGから放たれる
畏敬のようなものが断片を収めたこのライヴ盤からは
感じとれないということだ。
ツェッペリンの場合、ストーンズや多くのバンドのライヴが
1時間30分あまりであった70年代の前半に
3時間は当たり前、時に4時間を越すヴォリュームの
ライヴをおこなっていたことはワンコンサート全体の
中にひとつの圧倒的世界を構築していた証しであり
ヒット曲の寄せ集めではこれだけの長尺ライヴに
観客を引きつけることは難しい。
現役時代に存在したライヴ盤は
イメージショットとライヴシーンで構成された
映画THE SONG REMAINS THE SAME
のサントラ盤(映画の音源と異なるもの多数)であり
残念ながらあの中途半端なアルバムからは
彼等の全貌は見えてこない。
さらに編集作業によって生の鮮度を
落としてしまっている。
CD時代に入るとオフィシャル盤では難しい
ZEPのワンコンサート完全収録が可能となり
数多くの素晴らしいモニュメントが次々に
リリースされるようになる。
LAフォーラムのような音回りの良い会場では
その場に居合わせたような興奮がダイレクトに伝わり
オフィシャル盤では出せない醍醐味となった。
さらに音質の良し悪しを別にして
ロバートプラントの声の調子や
ジミーペイジのミスなどで日々変わりゆく
彼等のライヴがリアリティを持って再現され
ミスを取り戻そうと悪戦苦闘することが
その後の演奏を持ち直させてしまったり
また逆に墓穴を掘って空回りし
さらに傷口を広げてしまったりする様が
見事に再現されているのだ。
こうした出たとこ勝負の怖さ、面白さこそが
真の即興のあるべき姿であり
筋書きのないドラマこそライヴパフォーマンスの
真髄であろう。
編集によって良い部分を残し悪い部分を削って
他から補填したライヴ盤に本物のリアリティは存在しない。
これだけ多くのBOOTLEGによって
各時代、ツアーごと、日ごとのライヴが丸ごと楽しめ
しかも我々を虜にしてやまない彼等のライヴの魅力は
製作者の意図によって作り上げられたオフィシャル盤
では不十分で
観客に投げ出されたままの音源こそが本物の彼等の
姿を表わしている、そんな気がしてしまう。



テーマ:ハードロック - ジャンル:音楽

07/12/10 ツェッペリン 再結成 詳報

既報のZEPの再結成コンサートライヴが入荷しました。
ZEP-5

LED ZEPPELIN THE VERDICT
新品 2CD-R BSR-033/034 ¥3280

"Good Times, Bad Times"(グッド・タイムズ・バッド・タイムズ)[I]
"Ramble On" (ランブル・オン)[II]
"Black Dog" (ブラック・ドッグ)[IV]
"In My Time of Dying" (死にかけて)[PHYSICAL GRAFFITI]
"For Your Life" (フォー・ユア・ライフ)[PRESENCE]
"Trampled Under Foot" (トランプルド・アンダー・フット)[PHYSICAL GRAFFITI]
"Nobody's Fault But Mine" (俺の罪)[PRESENCE]
"No Quarter" (ノー・クォーター)[HOUSES OF THE HOLY]
"Since I've Been Lovin' You" (貴方を愛しつづけて)[III]
"Dazed and Confused" (幻惑されて)[I]
"Stairway To Heaven" (天国への階段)[IV]
"The Song Remains the Same" (永遠の詩)[HOUSES OF THE HOLY]
"Misty Mountain Hop" (ミスティ・マウンテン・ホップ)[IV]
"Kashmir" (カシミール)[PHYSICAL GRAFFITI]
Encore:
"Whole Lotta Love" (胸いっぱいの愛を)[II]
"Rock and Roll" (ロックン・ロール)[IV]
()内は邦題、[] は収録アルバム


2時間を越えるワンコンサート形式としては
'79のツアー以来28年ぶりということになる。
ツェッペリンの場合、ヒット曲のオンパレードがあれば
満足かというとそうではなく
一曲一曲がパズルのワンピースとなって
その巨大な幽玄的音世界を構築、
見る者全てをその世界に引き込む
独特のライヴで一世を風靡してきた。
彼らの場合観客がその他多くのバンドのように
バンドと一体となって楽しむというのではなく
その空間招き入れられる、体感するといった方が
いいだろう。
彼等の解散後多くのバンドがカヴァーしたり
90年代にはカバーデイルーペイジやペイジープラント、
ジミーのブラッククロウズとのジョイントなどで
ZEPのナンバーが披露されてきたものの
やはりそれだけではZEPが作り上げた世界には物足りない。
STAIRWAY TO HEAVEN にしてもそれだけでも
十分いい曲なのだけれどあの3時間を越える
幻想のドラマの中でこそ生きてくる。
今回のタイミングは時代性の要求というのもあると思う。
70Sの後半、パンクムーヴメントが加速した時代には
ZEPやピンクフロイドといったバンドのライヴは
リアリティにかけた助長なものに聞こえてしまった。
より切実なテーマがスピーディでシンプルなR&Rの
中に詰め込まれた、そんな時代に
DAZED AND CONFUSEDはセットリストから
はずされストーンズもMIDNIGHT RUMBLERをやめてしまう。
しかし時は流れパンクもテクノもプログレもありの時代に
彼等が音に刻み込んできたロックの持つ肉体感は
今なおそれを越えうるものがないことを証明した。
だからこそ現役でツアーを続けるストーンズやディランを別にすれば
多くの大物バンドの再結成は回顧でしかなかったが
別格の存在であるZEPにはそんな陳腐なまねは
して欲しくなかった。

セットリストを見ると大変引き締まった選曲である。
各アルバムからバランスよくセレクトされながら
有名曲、人気曲に偏らず
現在のZEPのワンピースとなり得るナンバーが選ばれている。
初期のハードなナンバー
GOOD TIMES BAD TIMES 〜 RAMBLE ON 〜BLACK DOGを
前半に持ってきて客席を温めると
すでに会場には独特の雰囲気が立ち込める。
ZEP-2

ZEPらしいリフを重ねながらテンションをじわりとあげてくる
中期のナンバー
IN MY TIME OF DYING〜 FOR YOUR LIFE〜 TRAMPLED UNDER FOOT
を挟み
中盤は73〜'77のツアーの要
NO QUARTER
出色のZEP流マイナーブルース
SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
ZEP-4
一気に幻想の世界へ

さらに初期ステージで圧倒的パフォーマンスを
披露してきたDAZED AND CONFUSEDの封印を解くと
STAIRWAY TO HEAVEN 〜 THE SONG REMAIN THE SAME〜MISTY MOUNTAIN HOPへ
ZEPサウンドの集大成ともいえるKASHIMIRの響きは
このコンサートの成功を物語るに十分な手応えが感じられた。
アンコール
WHOLE LOTTA LOVE 〜ROCK AND ROLL
でその歴史的イヴェントは幕を閉じる。





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ツェッペリン '07/12/10

かねてから噂のZEPの再結成コンサートが
去る現地時間12月10日ロンドン 02 ARENA
で行なわれた。 ZEP-1

ヤードバーズの後期のメンバーを中心に'68より
活動を開始して以来、ロックのダイナミズムと
多彩なアイディア、音楽性で革新的アルバム
を発表、シーンのトップに躍り出る。 とりわけライヴにおける桁外れのパワーは
そのピークの1971年まで向うところ敵なしの
存在感を見せつけるがロバートプラントの
喉は酷使し続けた代償から唯一無二のハイトーンを
失う。綱渡り的なソロパフォーマンスを
披露してきたペイジのギターも一時の勢いを失うと
そのテクニックの欠如ぶりが露呈し
ライヴバンドとして変革期を迎える。
しかしながらアルバム制作においては音楽性を広げ
さらなる人気を獲得し
初期のパワフルなスタイルから脱皮に成功、
ステージでもボーナムのドラムとジョンジーの
ベースによる超強力リズム隊を中心に
非弱なペイジのギターをうまく補う形で
歌い方を変えたプラントのヴォーカルの先導で
'73,'75,'77と大掛かりなワールドツアーを慣行、
変幻自在の即興性、ドラマティックな構成力で
独自の幻想的な世界を作り上げる。
これらの苦闘の歴史こそ今なおZEPのBOOTLEGが放つ
魅力に他ならないのだが。
'80のツアー目前、不慮の事故によりジョンボーナム死亡。
バンドは解散する。

ちょっと言い方が悪いかも知れないけどやはり俺にとっては
'71までがとにかく強烈なんでペイジのギターのひどさは
放っておけない。
俺らの第一世代からパワーの落ちたツェッペリンで育った世代、
現在の若い世代まで聞き方は様々、
パンク以降、その音楽性が正等に評価されない時代もあり
悪夢の80S MTVの時代を経てその存在がまたしてもクローズアップ
されるようになったのは全盛期のBBC LIVE,初期の映像が
リリースされたことによるところが多い。

現在ネット上では断片的映像やライヴ音源が飛び交い
回顧、賛辞、失望、など そのインパクトは予想以上に
大きい。

解散して初めてメンバーが公式の場で演奏を行なったのは
'88 MSGで行なわれたアトランティックレコード創立40周年
記念コンサートの大トリを務めた時。
あのコンサートは今でも悪い意味で伝説になっている。
ペイジのずっこけ方がハンパでなく失笑なくしては
見れない映像で当時大いに話題になった。
先日DVD盤が新たに入荷したので久しぶりに観たのだが
やっぱりすさまじいなあ。
ZEPの場合、演奏のど真ん中で、キメキメでソロに入るから
誰も助けられない。
ピッキングが空滑りしてしまってヘロヘロ、
フィンガリングもボロボロ、チョーキングで
音は伸びないし
ペケペケの音は素人でも出さんだろうって感じで
アレだけ観ると俺の方がうまいとみんな思っちゃう。
だからミスったライヴの後にはコレを見ろと言われているんだけど。

しかしあれからすでに19年の歳月が流れ、人々の記憶にアレは
忘れられた、いやそんなこと知る由もない若い世代がツェッペリンの
再結成に期待を寄せているわけですから
まずは楽しみましょう。 17600785-17600787-large.jpg


というわけでやっと本題。
再結成コンサートのコンプリート音源は12/15に入荷です。
映像の方のコンプリート盤はまだどこでも出回っていない
ので入ったらまたお知らせします。

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