シス・カンパニー 2人の夫とわたしの事情 シアターコクーン

5/11(火)は定休日でありました。
ここんところ、忙しくって身体がなまってたんで午前中久しぶりにプールで1km泳ぐ。
午後、シアターコクーンに松たか子の芝居を見に行く。
商業演劇なんてめったに行かない、もちろん招待券もらった
から行けるわけだけど、¥9000だもんな。
サマセット・モームの喜劇『2人の夫とわたしの事情』HOME AND BEAUTY
我がままで浪費家、家事、子育てはせず、自分の美貌とおしゃれにしか
関心のない、けたたましい女ビクトリア(松たか子)に夫フレディ(渡辺徹)は嫌気がさしていた。
そこへ戦争で死んだと思っていた前夫のビル(段田安則)が突然帰ってくる。
ビルとフレディは友人であり、ヴィクトリアとフレディが結婚したことすら知らない。
3人の関係は如何に?
3幕でそれぞれ休憩が入る。
1幕
古いジャズっぽいインストが流れ明転すると
そこはヴィクトリアの寝室、派手なベッドカヴァーが目を引き、
時代設定はあまり意識しないが、20世紀初めのイギリスの中産階級宅である。
前半はヴィクトリアの奔放かつわがままな性格を印象付けるために割かれ、
松は、母親シャトルワース夫人(新橋耐子)、戦争成金のレスター・ペイトン(皆川猿時)を相手に
止めどなくセリフをしゃべり、せわしなく動き回る。
セリフがつんのめる場面もあったが客席はあたたかい。
中盤、渡辺が登場、テンポあるやり取りで笑わせ、段田が登場してストーリー展開がグッと面白く
なったところで暗転。
2幕
音はほぼ同じ。
リヴィングと思しき部屋は子供じみたオブジェと原色のカラフルな色彩で埋められ、
窮屈そうにうずくまって寝るビルの姿がある。
昨夜の事件で寝る場所すら追われたビル、
この家での彼の立場が現れたシーンから始まる。
ビルとフレディ、どっちが出て行く?2人の軽妙なやり取りが中心なので安心して見ていられる。
ヴィクトリアを取り合ううちに今までの彼女に対する不満で意気投合するビルとフレディ。
一方ヴィクトリアは一向に甲斐性のない2人に飽き飽きして、成金のレスター・ペイトンと婚約する
というトホホな展開。
3幕
そこは荒れ果てた調理場、使用人が出て行ってしまい、ビルは雑用を、フレディは料理係りを
ヴィクトリアに言いつけられた格好だ。
2人との離婚を円満におこなうため腕利きの弁護士が雇われ、哀れ2人の夫は離婚成立のための芝居の
片棒を担がされる始末。
弁護士A・B・ラーハム氏(猪岐英人)、ポグスン夫人(池谷のぶえ)など珍妙な人物が絡み舞台はクライマックスを迎える。
ここでは弁護士は登場からおいしい役どころだが、十分な仕込みが出来ておらず、テンポも悪く
最低限の役割に止まっていて残念だ。
笑いの中に微妙なそれぞれの感情の揺れが描かれているのだろうが日本語のこうした芝居にしてしまうと
わかり辛い。
ビルとフレディはヴィクトリアに愛想を尽かし、最後は彼女と別れられることをお互いに祝福し、
婚約者レスター・ペイトンがヴィクトリアのために届けさせた高級ワインと料理で乾杯!
グリム童話の『幸せのハンス』のようなエンディングである。
ケラの演出は全体に軽妙なテンポを重視したコメディの側面を前面に押し出し、説教くさい表現はない。
しかし残るものもなく、発展途上の松たか子の喜劇編といった感じ、可もなく不可もなし。

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