TABACCHI PRESENTS 8 バルバトス 下北沢小劇場B1 2017/08/19

TABACCHI PRESENTS 8 バルバトス 下北沢小劇場B1 2017/08/19
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昨日は昔同じ釜の飯を食った武藤くんのお誘いを受けて下北へ
本作はアーサ―ミラーの『るつぼ』が基になったものであることは
芝居が始まってから知った
るつぼは英国国教会の迫害を逃れ、
キリスト教徒の理想の地を求め
プリグリムファーザーズがメイフラワー号によって
ケープコッドに碇を下ろしアメリカの祖を築いて70年、
1692年三月、ボストン近郊のセイラムという村で起きた
「魔女裁判」事件を題材にしている
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性急にして慌ただしいオープニングの展開は
多少観客を戸惑わせたが
それはカソリックとプロテスタントが絡む
その背景が複雑であることや
登場人物の紹介に十分な説明が加えられない
制約もあったが若さが出た部分でもあった
ヘイル牧師が登場するあたりから
焦点が絞られ、徐々に問題が整理された
アビゲイルとプロクター、その妻の愛憎姦淫関係を軸に
魔女狩りの恐怖と人間の奥底に潜む欲望、虚栄、たくらみをはらんだ
騙し合いと真実を貫く者との戦い、
集団的狂騒をエスカレートさせる
群像劇のダイナミズムを存分に堪能した
台本が膨大であり要約と制約があることや
赤狩りとマッカーシズムが盛り込まれていること
得てしてうわべだけの感情を振り回す”赤毛もの”に成りかねない作品を
ラストの絶望と一筋の光に導いた、この集団のこの作品にかける情熱
に拍手を贈りたい
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本当に心に残るものをありがとう
重厚な存在感で後半の展開を支えた武藤直樹の芝居も素晴らしかった
俺は喜劇よりまた武藤くんのこうした芝居に立ち会いたいと思う
楽日お疲れ様、是非また再演を
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