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127時間

127h2
今話題の映画、127時間を新宿武蔵野館にて鑑賞。
新聞ほかマスコミの論評は概ね好意的で
生きることをあきらめないポジティブな姿勢に
賛辞が送られていた。





映画は映画館で観る主義の私は
新作を自宅のDVDで観るのはあまり好きではない。
現実にはなかなか難しいが映画館で味わったものは
あとまでずっと残る。
映画館を出る時主人公になりきっていたり、
そこが西部の草原だったり戦場だったり、
薄汚れたアパートの一室を探して
街を彷徨ったりするわけだ。
大雑把な物言いになるけど80年代以降の
多くの作品を自宅鑑賞した場合、観て3日したら忘れる。
だから余計映画館で観ないといけない。





前置きが長くてすみません。
結果から言うととてもポジティブな気分にはなれなかった。
苦難を乗り越えたという晴れやかな気分には。
でも映画の出来が悪いということではないのです。
それは今の現実に追うところも多い。
『今』いう現実は極めて困難な局面にぶち当たっていて
糸口すら見えないばかりが状況は悪くなるばかりというのがある。
映画館を出て思ったことは映画が面白いとかよくなかったと
いうことより
岩に腕を挟まれた主人公こそ今の日本ではないか?
ということだった。
夢に浸りたくて映画館に入ったのに
その苦難は現実をよりリアリスティックに
問題提起してしまった。
もがけばもがくほど状況は悪くなる主人公、
血が通わなくて腐ってしまった指は犠牲者なのか、
孤独との戦い、葛藤、回想・・・
そこでは孤独は決して自分だけのものではない、
人間はひとりではないと諭すかのよう。
目を覆う荒療治で腕を自ら切断、片腕を犠牲に脱出、
生還する主人公に勇気ある決断と人間の生きる強さを
託したのかも知れない。
しかして晴れやかな気分には残念ながらなれなかった。
今の自分にはその腕の痛みは生きるための痛みなのか?
わからない。
127h1







映画について強いて言うなら救助のヘリに乗ったところで
その脱出劇を終わりにしていること。
あとはその後、彼が幸せをつかみ、自らの体験を無駄にすることなく
ロッククライミングを続けている、めでたし、めでたし。
という件を写真を重ねる形で紹介して終わってしまっている。
茶目っ気のある主人公は落ち着いて写真に収まっていた。
首をひねるとともにがっかり。







大変穿った見方で感想にはならなくてごめんなさい。
考え過ぎだろ、お前っていう方もいるでしょう。


素直に生きる勇気を与えてくれる映画と見れる人も
いると思うのでまずは劇場へ。










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