オリンピックに潜む魔物


★俺がオリンピックやスポーツの祭典が好きなのは、
勝ったにしろ、負けたにしろ、
真剣勝負だからこその予期せぬドラマに
勝るドラマはないからだ。
トーニャ・ハーディングの靴紐事件、
ジタンの頭つき事件(これはワールドカップだけど)は、
実際の競技の中で起こったハプニングとして
誰がメダルを取ったかより
衝撃的だった。
また優勝が確実視された選手が思わぬアクシデントに
巻き込まれあっけなく崩れ去ったり、
呆然と立ち尽くす姿を何度見たことだろう。
何度も世界王者になりながら
オリンピックでは無冠に終わった
ミッシェル・クワン、スルツカヤ・・・




そして最も記憶に残る男、
ジェレミー・ウォザースプーン。
通算でワールドカップ優勝67回、
最強のスピードスケーターは
出場した全てのオリンピックにことごとく大敗しているのだ。
忘れることの出来ないのは、
2002年のソルトレイクシティオリンピックで、金メダルの大本命として期待されながら
男子500mの1回目のスタートからわずか8歩目で大きくバランスを崩して転倒、
棄権により一瞬にしてメダルは泡と消えた。
競技後、ウォザースプーンが呆然とする姿は今も目に焼きついている。
さらに1000mでも300m付近でバランスを崩して失速し13位でに終わったのだ。



2006年のトリノオリンピックでは500m9位、1000m11位。
2008年11月、W杯ベルリン大会で転倒し防御マットに激突し左上腕を骨折。
リハビリを経て2009年12月に復帰。
2010年のバンクーバーオリンピックは地元の大声援を受けながらも、
世界記録保持者として臨んだ500mは9位、1000mも14位に止まった。
2010年シーズン限りで現役を引退表明。
しかし、
2013年6月に現役復帰を表明し、ソチ五輪でのメダル獲得を目指す。
2013年12月にカナダ代表選考競技会の500mのレースに出場したが、
6位に終わり、ソチ五輪への出場は果たせなかった。
彼のオリンピックへの挑戦は終わった。
勝利の女神は無情にも一度として彼に微笑むことはなかったのである。
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