三人の死が意味するもの




健さんが亡くなったとき
ひとつの時代が終わったと
人々は時の流れを憂いた

その翌週
ジョニーが去った
闘病生活
ヤザワとの確執が伝えられ
ブラウン管からはキャロルが流れた

今週、兄いの訃報が届いたとき
一俳優の死では終わらない事実
それが3.11以後であること
そこからまだ何も変わっていないことを
改めて突きつけられた

そして健さんの死までが
名優の死を憐れみ
過去の思い出に浸っているだけでは
ならない現実となって
浮かび上がった
複雑な3週間となったのだ


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生涯一俳優であり続け
最期まで理想像をはみ出すことなく
自らのプライヴェートを包み隠して
かっこいい男のまま
この世を去った健さん

福祉活動をおこない、原発再稼働にも
舌鋒鋭く物質文明を批判
晩年、俳優を引退宣言
『農業は実業、映画は虚業、農業はウソじゃできない』
と自らのキャリアをも否定してみせた兄い

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その生き方が
まさに任侠と実録の看板そのものであった気がする

ジョニー大倉1
ジョニーとヤザワも対照的な
ロックンロールヒストリーをおくった

スーパースターを演じて強がってみせるヤザワに
多くの人が自分を投影してヤザワコールをおくる
そして狡猾なビジネスマンとしての顔も備える男


がんと闘いながらも
ジョニーはキャロルが作り上げた日本語のR&Rを
最期まで貫いて亡くなった


ふたりは決して交わることはなかった

健さんと兄いも
やはり交わることはなかったのかもしれない


高倉健 享年83

ジョニー大倉 享年62

菅原文太  享年81

テレビでは
兄いの追悼特集と交互して
アベノミクスの是非を問う
衆院選が公示されたことが伝えられた


日本は未だ
先の見えないトンネルのままである

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