ウェンディの華麗なる大冒険②


ウェンディの華麗なる大冒険②



2/4(水) みはと公園に午前9時ころ到着
ここは妙正寺沿いにある
猫の餌やり場にもなっている公園と鳩に餌をやるおじさんから聞いた
なるほど それならウェンディがいても不思議はない
あいつはやっぱ頭いいな
いや 頭がいいんじゃなくて それが習性というものなのだろう
ここにいる可能性はかなり高い
ひとつの賭けで今日は1日みはと公園を見張りながら
周辺を探索することになる
確かに野良の猫ちゃんがいるいる
ねえ 君 うちのウェンディを見かけなかったかい?
思わず 話しかけてしまう


午前中の公園の風景はのどかなものだ
犬を散歩に川沿いを通る人
幼稚園の生徒が先生に連れられ滑り台をしている
ゴミ回収のトラック 建築、解体などの作業があちこちでおこなわれている
昼ころ 猫に餌をやるためボランティアの女性の方が来たので
いろいろお話を伺った
猫は多いけれど来る猫は決まっているらしい

午後には午後の公園の風景があった
子供連れの若いおかあさんたちの情報交換の場だったり
父子でサッカーボールを追いかける姿
カラス なぜ鳴くの の歌を何度も歌う老婆・・・
野良の猫ちゃんたちはいたずらっぽく
公園のあちこちを駆け回っている
似つかわしくないのは自分たちだけかもしれない

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みはと公園と川向うのマルエツ 公園横の駐車場には何匹もの猫がいた




寒さが徐々に身に沁みてくる
ホカロンがなんとも心強い味方だ


この日は店を休みにした
しかし午後は仕事で店に戻らなくてはならない
ポスティングのチラシも底をつき コピー 裁断にも時間がいる
せっかく捜索に専念したい時にそれが出来ず
時間は経ち日が暮れていく
焦りは募り いらだちは増し 私たちは何度も衝突した

この日は幸いに何本も目撃情報が入った
みはと公園の川向うのマルエツ 鷺ノ宮製鉄所 周辺で
2/2(月)、2/3(火) 何度もそれらしい猫が目撃されている
みゃーみゃーと鳴く小さなグレーの猫
人懐こくて 足元によって来る
ミルクをやったらよろこんで飲んだ・・・・
・・・ウェンディに間違いない  

ウェンディー ウェンディー ウェンディー 
心の中で何度も叫んだ
しかし感傷的になったところでウェンディは見つからない


妙正寺川という川 ウェンディはこの川に沿って上がっていくのでは?
私の中には何かそんな勘が働いていた
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妙正寺川にはいくつもの小さな橋が渡されている



若宮3丁目の川沿い 白鷺1丁目
この日もポスター貼り ポスティングは12時近くまで続く
妙正寺川にはみはと公園から鷺ノ宮の駅まで
鷺正橋ー皐月橋ー下鷺橋ー弥生橋ー丸山橋ーオリーブ橋ー双鷺橋ー宮満寿人道橋
の橋がある
川沿いと両サイドに伸びる道を500mくらいはフォローしたい
公園 空き地 ウェンディの潜みそうな場所はいくらでもある
団地のいたるところで猫の鳴き声がして
そのたびウェンディと呼びかけた
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街の至る所で猫を目撃出来た


明日は雪らしい
歩みを止めて どこかあったかいところで静かにしておいで
今向かいにいく
恵みの雪になれ


2/5(木)案の定 雪 とても寒い
午前8時ころ おばあさんがウェンディに餌をやったという場所を確認
猫探偵からは雪や雨の日は猫は動かないから
捜索も休んで休養を取った方がいいと言われた
しかしウェンディの高齢を考えると一刻も早く救出したい
ウェンディからは丸2日遅れをとっている
ポスターだけでも鷺ノ宮駅周辺まで貼っておけば
保護される可能性は十分にある
もう執念としかいいようがない
どんなことをしてでもウェンディを見つけ出す
過労はピークに達していた
「一刻の猶予も許されない」
相棒の執念は私の執念を遥かに超えていた
少しひいておよび腰になっていた私は相棒の情熱にほだされ
高円寺ニャンダラーズの友人も加わり
相棒の身体を気使いながらも
雪交じりの雨の中 捜索を続けた
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ウェンディが目撃された団地の餌やり場にニャンダラーズの監視カメラも仕掛けた


帰宅すると
ウェンディの足取りについて様々な意見を出し合った
ウェンディの散歩コースが常に左周りであるから
家を目指して左へ左へ進むんじゃないか?
地図でポスティングした箇所をチェックし
明日の捜索場所を決めるころには
もう午前4時を過ぎていた



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妙正寺川沿いに広がる団地群

2/6(金)
今日はたっぷりとチラシがある
私は妙正寺川沿いに広がる団地群のポスティングに燃えた
はじめはおっくうに思えた団地のポスティングだが
慣れてくると個人住宅よりやりやすい
100世帯くらいの棟を7、8つと快調にこなす
猫のボランティアの女性の方 ウェンディに餌をやったおばあさんに
会ってさらに情報の伝達をお願いする
ウェンディの話を聞いた近所の人たちが声をかけてくれる
この街はとてもやさしい人が多い
昨日電話で目撃情報をいただいた警備員さんにお話を伺う
北へ向かうウェンディの足取りはよたよたとしておぼつかなかったという


昼はオリーブ橋の隣にあるオリーブ公園で弁当を食べる
チラシ投函している時はいいのだが
ふと考える時間が出来ると
ウェンディは雪の寒さをどこで凌いだんだろう?
そう思いはじめると 胸が詰まって弁当が進まなくなる
  

妙正寺川 早稲田通り 中杉通り これらで囲まれた
中野区白鷺1丁目 杉並区阿佐ヶ谷北6丁目 一帯は歩いて回ると
極めて分かりにくい地帯で どこにいるのか?さっぱりわからなくなる



一旦ヨーロピアンパパに戻り
店を開け営業を始めてしばらくすると
一本の電話
「ウェンディらしい猫が鷺ノ宮のまつざわ動物病院に保護されている」
電話は猫ボランティアの女性からだった


最終章③に続く

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