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THE WHO 最終公演

WHO
THE WHO はやはり見ておきたかった。

現在どのくらい日本で人気があるのか
ちょっとはっきりとはわからないのだけれど
70年代はひどかった。そこらの二流バンド並み。
パンクやモッズが人気を集めることで
その元祖として人気を再獲得してきた80年代以降
その音楽性に見合った評価がされてきたが
人気度という点ではこの国ではストーンズやZEPには
永遠に遠く及ばないように思える。
しかし
当のイギリスはもちろんアメリカでも
60年代から圧倒的な人気を誇る彼等。
とりわけ'67のモンタレー、'69のWOODSTOCKと
ライヴでの金字塔をアメリカで打ち立ててきただけに
そのステージの人気は本国以上といえるようだ。

エピソードでもないのだが
キースムーンが亡くなり
ドラマーを失ったメンバーは
ケニージョーンズを加えて
新生THE WHOとして船出を図ったが
アルバムの出来も芳しくなく
ヒットも出ず。
キースの穴とフーのスタイルはケニーには荷が重すぎた。
パンク隆盛の時代に拍子抜けした打ち込みとポップな
サウンドからはなんらの魅力すら感じられなかった。
ピートはすっかり意気消沈、
創作意欲も減退し解散を発表と
いった状況であったにもかかわらず
'82のラストツアーは追加公演も出る
大盛況。
腐ってもフー、ステージは別ということか、
とにかくTHE WHO のステージは
アメリカ人に人気がある。

以後事あるごとに再編コンサートを
行うのだがこれも盛況のようで
そうなるとやはりTHE WHO のステージには
特別のマジックが働くとしか思えない。
途中ピートが難聴のため
エレクトリックなライヴをもう見れないのかと
いった状況もあったが1990年代の後半からは
またダイナミックなTHE WHOのステージが
完全復活する。
それを僕自身が確信出来たのは
2000.09.11 を追悼して行われた
CONCERT FOR NEW YORK CITY のトリを飾った
ステージだった。
バンドが持つパワーが炸裂するとまるで9.11の悲しみに
立ち向かうかのごとくオーディエンスの熱狂はヒートし
MSGに地鳴りが響き渡った。

そんな思いを抱きつつ武道館に向かうつもりだったのだが
前日に酒を飲んで帰宅途中、チャリンコから吹っ飛んで
顔面打撲、鼻血がとまらず辺り一面血の海と化し
お巡りまで呼ばれる始末。
何とか振り切って帰ったのだが出血がひどく
翌日も体調最悪。
しかしもう今日を逃したらたぶん見れないであろうと
足を引きずり武道館へ。
そんな状況だったんで一人で見る羽目に。

当日券は何とか買えて二階の中央、前から三番目の席は申し分なし。

フーには僭越ながらその第一印象はザック・スターキーのドラムであった、圧倒的に素晴らしかった。
最初はとにかくドラムのリズムを追った。

THE WHO のライヴを一言で言うなら 扇情的。
煽られる、サウンドに、言葉に
曲自体がそうした構成力を持っていて
ピートのギターは曲のメリハリを一手に引き受ける。
入りもカットも切れ味鋭い。
ピートのカッティングは視覚的にも破壊力抜群、
そこに今ザックのドラムは不可欠に思われる。
とにかくパワフルでずっとドラムソロをとっているみたいで
ピートと連動してアクセントをズバッっと決める。
ロジャーの持つ説得力、英語がストレートに伝わるなら
THE WHO のライヴはもっと楽しめるかもしれない。
LOVE REIGN O'ER ME の切ないほどのシャウトが胸をえぐる。

この日はエンディングではなかったが
WON'T GET FOOLED AGAIN は最もライヴのフーの魅力を伝える。
鳴り響くシーケンサー、
それは内省的でもあり混沌として雰囲気でもあるが
何かが生まれるような不思議な予感でもある。
それに導かれギターのカッティングが入り
ドラム、ベース、ヴォーカルが入ると
力強いロックンロールへ


We'll be fighting in the streets
街へ繰り出せ,ひと暴れしてやろうぜ
With our children at our feet
子供たちも一緒に連れ出すんだ
And the morals that they worship will be gone
ヤツらの崇め奉っていた道徳なんぞクソ喰らえだ
And the men who spurred us on
オレ達を煽りまくっていたお歴々は
Sit in judgement of all wrong
端(はだ)から端(はな)まで,いい加減な判断を続けちゃ
They decide and the shotgun sings the song
挙げ句の果てにゃ散弾銃が音楽をぶっ放す決定だとさ

I'll tip my hat to the new constitution
新たな政体に帽子を取ってチョイとご挨拶
Take a bow for the new revolution
新たな革命にも敬意を表しておくっと
Smile and grin at the change all around
微笑みはニヤニヤ笑いに変わり,その辺り全部大掃除と来た
Pick up my guitar and play
俺(おい)らギターを取り上げて,
Just like yesterday
昨日やったように弾きまくるだけ
Then I'll get on my knees and pray
そしたら,膝を折ってこう祈るのさ
We don't get fooled again
もう二度と騙されるものかってな



パワフルでタフなエネルギーが甦ってくる。



The change, it had to come
変革の時が来た,今がその時だという
We knew it all along
おう,その台詞(せりふ)は,全部諳(そら)んじてるぞ
We were liberated from the foe, that' all
我々は敵の圧制から自由になったのだって,そんだけだろ
And the world looks just the same
ところで,あんたの周囲は何にも変わってないように見えるんだけどな
And history ain't changed
しかも歴史はただの1ページも変わっちゃない
'Cause the banners, they all flown in the last war
この前の戦争の時にもそんな幟(のぼり)がはためいていたようなんだけどな

I'll tip my hat to the new constitution
新たな政体に帽子を取ってチョイとご挨拶
Take a bow for the new revolution
新たな革命にも敬意を表しておくっと
Smile and grin at the change all around
微笑みはニヤニヤ笑いに変わり,その辺り全部大掃除と来た
Pick up my guitar and play
俺(おい)らギターを取り上げて,
Just like yesterday
昨日やったように弾きまくるだけ
Then I'll get on my knees and pray
そしたら,膝を折ってこう祈るのさ
We don't get fooled again
もう二度と騙されるものかってな
No, no!
ああ,そうさ!

I'll move myself and my family aside
俺(おい)ら,家族も放り出して,出発さ
If we happen to be left half alive
もし俺達が生かさず殺さずのまま干されるようなことになるくらいなら
I'll get all my papers and smile at the sky
俺らのクダラナイ噂を書き散らしたタブロイド紙をかき集めて青空に微笑んでやるよ
For I know that the hypnotized never lie
俺らに解ることといえば,幻想に魅了されている人々は決して嘘は言わないものだからな

Do ya?
だろ?

Yeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaah!
いぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえい!

There's nothing in the street
街じゃ何もありゃしない
Looks any different to me
どこに違いがあるっていうんだい
And the slogans are replaced, by-the-bye
その辺の標語が別のものに置き換わった以外
And the parting on the left
でもって昨日の進歩派サヨクの諸君は
Is now the parting on the right
今じゃれっきとした新保守派の仲間入り
And the beards have all grown longer overnight
ヤツらの髭はたった一晩で随分と伸びるものだなあ

I'll tip my hat to the new constitution
新たな政体に帽子を取ってチョイとご挨拶
Take a bow for the new revolution
新たな革命にも敬意を表しておくっと
Smile and grin at the change all around
微笑みはニヤニヤ笑いに変わり,その辺り全部大掃除と来た
Pick up my guitar and play
俺(おい)らギターを取り上げて,
Just like yesterday
昨日やったように弾きまくるだけ
Then I'll get on my knees and pray
そしたら,膝を折ってこう祈るのさ
We don't get fooled again
もう二度と騙されるものかってな
Don't get fooled again
二度と騙されるんじゃねえぞ
No, no!
ああ,そうとも!



そしてまたシーケンサーが静かに鳴り響く

ドラムの乱れ打ち

爆発するエネルギー


Yeaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaah!
うりゃぁああああああああああああああああああああああああ!

Meet the new boss
新しい支配者に会って来いよ
Same as the old boss
前のとちっとも変わりゃあしないぜ


今回感じた新たな発見は
パワフルなロックナンバーの仲にも
内省的な孤独感が寄り添っていることだ。
それを振り切るように突き上げるシャウトは
前述のCONCERT FOR NEW YORK CITY の
オーディエンスが持っていた感情なんじゃないか。
ピートの書く曲にはそれがある。



ピートのギタープレイは概ね期待通り、
悪く言えば期待以上ではなかったというか
派手なソロやピートらしい繊細なカッティングも
もっともっと聞きたかった。
アコギの弾き語りは絶品だからな。
FENDER のレースセンサーのクラプトンモデルを
改造して使っている。
キャンディアップルレッド、メタルレッド、ゴールドの
三本を曲によって使い分けていた。
ギターのトーンをかなり細かくチェンジして
曲を弾き分けると聞いていたのだがそれほどでもなかった。
ディストーションをかけた決めのフルコードカッティングの時は
音はつぶれていた。
(キースは決めのフルコードは見事に各弦が鳴っていた。)
風車カッティングはやはり面白くバリエーションもある。
ズバリと決まるかっこよさは唯一無二。
当分マネしそうだ。

ピーノ・パラディーノはジョンとは対照的にトレブルを下げたモコモコ
した低音でバンドを支えていた。
ラビットはフーが持つセンティメンタルなメロディややんちゃで楽しい
感じのR&Rで存在を感じるもバックに徹した堅実なプレイ。
サイモン・タウンジェントはさらにほとんど目立たないようなプレイ
であったがフーの曲が持つ陰影を繊細に表現していた。

最初にも書いたけど真ん中にザック・スターキーのドラムがドンとある。
それを中心にしてTHE WHO のサウンドが構成されているといっても
過言ではない。


今日は取り急ぎの感想です。
今回の公演の感想は
改めてライヴ盤の紹介とともに
まとめ直してEUROPEANPAPA HPにて
出すつもりです。

KIZU
ヨーロピアンパパ、嗚呼無残!どアホ!!


しかしこの傷だらけの顔、早く直んねえかなあ。
いっと来ますがこれはライヴに行って興奮して
喧嘩に至ったのではありませんので
怖い顔がさらに怖くなっちゃったけど
パパに来てTHE WHO を語りましょう。
よろしくね。
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