2015/05/05 今日のオープニングは NICK DRAKE / FIVE LEAVES LEFT

今日のオープニングは
NICK DRAKE / FIVE LEAVES LEFT
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1948年、英国領ビルマ(現在のミャンマー)生まれのイギリス人シンガーソングライター。
イギリスの裕福な家庭の末っ子として生まれ、ケンブリッジ大学で英文学を専攻、
しかし在学中から音楽に傾倒、独自のチューニングを編み出し、
日夜ギターを弾き作曲に明け暮れる。
彼の紡ぎだす摩訶不思議な音色は次第に評判となり、
やがてロックバンド フェアポートコンヴェンションのメンバーに見い出され、アイランドからデビュー。
彼の卓越したギターと幻想的なストリングスを配した美しいこのデビュー・アルバム"Five Leaves Left"は、
評論家から高い評価を受けるも商業的に失敗。
セカンド"Bryter Layter"はジョンケイルにプロデュースを委ねるもまたしても売上を伸ばすことができず、
ニックは徐々に精神に変調をきたし、人との関わりを断つようになる。
1972年、自身のギターと唄だけを録音した音源を関係者に渡し、音楽業界から姿を消す。
これが遺作"Pink Moon"となる。
そして1974年、抗鬱薬の過剰摂取によりニックは26歳の若さでこの世を去る。


ここにあるのは、音楽と真摯に向き合うひたむきな情熱、
人は誰も、心に闇を抱えて生きている。
それは果敢なくも美しく、孤独で寂寥感に満ちている。

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リヴァー・マン

ベティが道すがら立ち寄って
ちょっと話があるのといった
今日の出来事について
それから落ち葉について

新しいことはなにも知らなかったといった
自分には選ぶ暇さえなかったのだと
上手くいかないとわかっている道を
だけど、彼女は信じている

川の男に会いに行こう
できる限りすべてを打ち明けてみよう
ある計画について
ライラックの季節のための

彼は知りうる全てを教えてくれるだろうか
一体どんなふうに川は流れてゆくのか
夜がどんなふうに移り行くのか
夏のあいだには

ベティは今日お祈りをしたといった
この空が晴れるようにと
それともこのままでいいと願ったのか
彼女にもよくわからない

夏の雨を思うと
ふたたび頭が呼び覚まされる
すると苦痛を忘れられ
もう少し耐えていられたから

川の男に会いに行こう
話せるだけのことを伝えよう
自由を感じてはいけないと
心を抑圧するものについて

彼が知りうる全てを教えてくれるとしたら
どんなふうに川が流れるものなのか
だけどそれは
ぼくに向かっていっているんじゃないと思うよ

ああ、みんなやって来ては去ってゆく
ああ、みんなやって来ては去ってゆく


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*最後にニックの変則チューニングに触れると
レギュラーEADGBEをCGGFCEに変えていて
実に不思議な響きがする。
イギリスには独自の変則チューニングをする人は多く、
ジミー・ペイジJimmyPageのDGCGCD、
デイヴ・グラハムDaveGrahamのDGDGADはその代表格だ。
他には、
ドイツのギタリスト、ピーター・フィンガーPeter Fingerの
CGCFCE、
アメリカではブルーズ系シンガーソングライター
ケリー・ジョー・フェルプスKelly Joe Phelpsの
CGCGCD(ジミーと同じ)などがある。
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