SHINE A LIGHT

それほど見たいという感じでもなかったのだけれど
かなり評判になっていたし
たまに映画館に足を運ぶのもいいかなと思い
武蔵野館まで行ってまいりました。
入れ替え制ということだったんだけど
客の入りは三割程度、
これなら普通に見せて欲しかった。
SAL4


イントロは
ツアー中のストーンズと
スコセッシ以下スタッフとのやりとりで始まる。
セットやカメラセッティングへのだめだし、
日を追うごとに緊迫した状況の中
なかなかセットリストが決まれず苛立つスコセッシ、
あらゆるシチュエーションに備えて
準備を綿密におこなうスタッフ達。
そんな緊張感が相乗してライヴへの期待が
高まる演出。
あっという間に観客の熱狂の中
ステージは始まる。

1.Jumping Jack Flash
老いを隠せないミックの表情が印象的だ。
しかし若者の体型を維持したなんだかわからない化け物と
化してしまった彼の精神力には脱帽せざるを得ない。
カメラがギターにパンすると音量もラウドになる。
バランスは悪いがギターバンドとしての骨格がリアルに伝わる。
ステージの中に入りあらゆる角度からメンバーの動きを
表情を捉える。

2.Shattered
ここではラップまがいに言葉を畳み掛ける鬼気迫るミックが
すごい。
至近距離でめまぐるしく飛び込んでくる彼等のプレイと表情を
追いながらパンするたびにけたたましく唸るギターは
曲の濃密度をいやが上にも倍増させる。

3.She Was Hot
このライヴでも稀にしか演奏されないレア曲を
素晴らしいアレンジで聞かせる。
スタジオ盤を凌ぐ後半のヒートぶりには大興奮!
いや濃すぎるな。

4.All Down the Line
キースがテレの図太い音で始めるイントロ、
前回の来日公演で感じたのだが大音量でもきれいにコードを
響かす彼はホントにすごい!
ソロはヘボくていやになるけど。
曲ごとにギターをチェンジするキースとは対象的に
ロニーは前半、55年のノントレモロのストラト一本で通している
のは嬉しい。
そしてここでは当然スライドプレイを披露。

5.Loving Cup (With Jack White III)
一人目のゲストはホワイトストライプスのジャック・ホワイト、
ここでも接近したカメラが生々しく、唾を飛ばしながら
気持ちを振り絞るように歌うジャックを捉える。
この曲への思い入れというか解釈というか
ハモリにしても確固たる意思を持ち
アコースティックギターにスライドを走らせながら
歌うジャック。
ミックは張り合わず引き気味である。

6.As Tears Go By
可愛すぎる曲で他人に歌わせたと照れながら紹介、
キースの12弦をバックに歌われる。

7.Some Girls
ミックがイントロのコードをテレでかき鳴らしながら
歌うこの曲もアルバムの中では地味だが
ここではテンポを上げてアグレッシヴなナンバー
に仕上がっている。
三人のギターが絡み合うギターサウンドも魅力だ。

8.Just My Imagination
テンプスのナンバーだがすでにストーンズの定番、
味わい深いメロディ、ロニーのソロも見せ場を作る。
モータウンナンバーはベースラインがいいよね、ゴキゲン。

9.Faraway Eyes
ロニーのラップスティールをフューチャーしたカントリーナンバー、
なんとアルバム『SOME GIRLS』からここまで4曲がセレクトせれた
のは嬉しい誤算だ。

10.Champagne & Reefer (With Buddy Guy)
そして二人目のゲストはバディ・ガイ。
マディ・ウォーターズのブルースナンバーだが
彼はもうその表情、目で魅せてしまう。
すざまじい存在感、威圧感がブルースを牛耳る。
目を見開いたバディがアップになるだけで
全てを圧倒する。
正直このバディ・ガイが一番良かったと感じる人も多いだろう。
近年の彼は絶好調でストーンズのメンバーを軽く5歳は上回るのに
まったく老いの心配はいらないようだ。
ギターソロは色物っぽいフレーズが多くてもっと弾いて欲しかった
というのはあるけど。
クラプトンとやる時はバリバリに渡り合うわけだから
ホント化け物だよな。
キースは嬉しくってしょうがない子供状態。
ミックは見事なブルースハープを決めてバディに挑んでいたのも
印象的だった。


11.Tumbling Dice
常連曲でこれもオープンGチューニングがもたらしたミディアムな
名曲。
ホーンが鳴りコーラスが響く華やかな賑わい。
会場がグッとリラックスした雰囲気になる。

12.Band introductions
ゆっくりとメンバーが紹介され
13.You Got the Silver
キースコーナーでは取っておきを披露。
幕が下がりバックの照明を落とすと
黒いコートを羽織り煙草をくゆらしながら歌いだす。
どこまでも格好つける奴。
ロニーがアコギにスライドを絡ませドラマティックな原曲より
ブルージーな仕上がりだ。
SAL3

14.Connection
ソロツアーでもお馴染みのbetween to the buttons
に収録されているゴキゲンなR&R。
ここでは過去のインタヴューが
挿入される。
それぞれの曲間にも昔のフィルムが差し挟まれていることを
ここでことわっておく。

15.Sympathy for the Devil
客席から悪魔をイメージしたコスチュームで登場するのは
1989年のsteel wheel tourからの定番、
ここではキースがへたくそで退屈なソロをたっぷりと聞かせてくれる。
ミックの息があがっている。

16.Live With Me (With Christina Aguilera)
SAL2
最後のゲストはクリスティーナ・アギレラ。
我が最大のアイドルに言う事なし、ウソ
とにかく声量があるしエキサイティングな歌い回し、
シャウトとも申し分なし。ルックスも。
彼女の腰に手を回すミックだが一蹴されそうだ。

17.Start Me Up
18.Brown Sugar
19.(I Can`t Get No) Satisfaction
ラスト2曲、そしてアンコール、
ミックは発作的に走り出したり激しく踊りまくり客を煽る姿は
昔と変わらない。
太いギターリフに支えられたロックンロールはここでも健在であり
誰にもまねの出来ない未知の領域をひた走る。
サティスファクションが終わりステージにへたり込み
苦しそうに息を切らせるキースリチャーズ。
カメラはどこまでもこの場の現実をリアルに捉え続けた。
SAL1




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