暑い夏にブルースはいかが?

お盆は高円寺もおだやか、人はいるのだけど
なんかのんびりしたムード、
暑いしだらっとしてしまいますね。
こんな時はシンプルな戦前のブルース
がすごく聞きたくなる。
そしてギターを手にしたくなる。
先日アコースティックギターを
イヴェントのために練習していたせいか、
ベックが心地良くて改めて聞きなおしています。
そう、ベックハンセンの方である。
彼のは、ブルースのエッセンスが自然に出てくるのが
とってもいいんだ。
ウォーキングベースの12小節のかっちりした
シカゴブルースとかじゃなくて
だら~んとしたアコースティックのギターの音で
ドカーンと世界が出来る。
なんでも饒舌に説明を加えたり、解釈を強制されている
ような21世紀の世の中だからアコースティックギターの弦が
ビビってかもし出される歪んだ音の空間は
マッチ売りの少女のマッチのように
いろんな夢を見せてくれる。
この前はキヨシローのキーが高いので、
1度ドロップして弾いていたのだけど
この何分にもゆるっと張った弦のドローンがまたよくって
普通のチューニングに戻れない私である。
もっともオープンチューニングにすると
結果的に何本かの弦をドロップするわけだから
同じ効果が得られる。
パリ、テキサスみたいなざらついた自然、
淡々とした人間の結びつきが
ギターが作り出す世界と一体になって歌われると
これはもう豊饒なドラマである。
アコでもそうだが、これがエレクトリックになると
またざわざわとして猥雑なノイズを含む音空間で
ちょっとフィルムの色が違う映画だな。
そして弦を指で押さえるという不滅ともいえる演奏法に
擦る、弦の上をフレットを無視してスライドさせるという
実にオルタナティヴな奏法こそが
この豊饒な風景をキャンバスに絵の具を塗りつけるような
荒っぽさで僕等に訴えてくる。
暑い夏にブルースはいかが?
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