2016/01/14 今日のオープニング

今日のオープニングは
ボウイ追悼特集第二弾
DAVID BOWIE / LOW
LOW1

1977年にリリースされた本作には
ただならぬ経緯がある。
精神分裂病に引き裂かれた
幼少期の冷え切った家庭環境、
ボウイを溺愛した兄もまた
精神病院に入り
彼の音楽活動に暗い影を落としたこと、
グラム・ロックスターとなった以後も
ジギー・スターダストを演じ続けることに
疲れライヴの引退をしたり、
"STATION TO STATION"ツアー後の
新キャラクター『シン・ホワイト・デューク』Thin White Duke
がアメリカでは好評を博したが、
ヨーロッパでは一転してヒトラーに酷似したイメージから
ひんしゅくを買い不評に終わったこと、
などなど・・・・
実際当時のボウイはヒトラーに自分を重ね合わせ、
それがヨーロッパ傾倒を加速させ、
ついにはベルリンに転居するまでに発展するのだ。
LOW2

LOW4
(写真からもヒトラーになりきったボウイを見ることが出来る。)

ここでボウイは旧友イギ―・ポップIGGY POPのアルバム
"IDIOT"をプロデュース、同時進行的に"LOW"の制作に入る。
そしてパートナーに選ばれたのは、
ロキシー・ミュージックROXY MUSICのオリジナル・メンバーで、
テープ操作、各種電子楽器を巧みに使いながら
アヴァンギャルで先鋭的な作品を発表していた
ブライアン・イーノBRIAN ENOであった。
ベルリンに生々しく残る2度の戦争の爪痕は、
彼には呪われた家族の肖像を思わせた。
LOW3LOW10

あらゆる葛藤と闘いながら制作されたアルバムは、
ジャーマン・プログレやテクノのエッセンスを取り込みながら
荘厳で絶望の縁を這うような退廃の美を感じさせる
B-1、B-4に結実し、それはボウイの内面の狂気を
静かに表現していたのだ。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント