2016/01/30 ポール・カントナー追悼 第二弾


ポール・カントナー追悼
第二弾
PAUL KANTNER GRACE SLICK / SUNFIGHTER
SUN6SUN7
ポールとグレイスの間に誕生したチャイナCHINAに
捧げられたとも言える71年作
クロスビー&ナッシュ、ジェリー・ガルシア、
ジャック・キャサディ、ヨ―マ・カウコネン等
所縁のミュージシャンが参加、祝福している
ジャケットのイメージそのままに
大地、海、風、雨、地球のありのままが
音楽になったようなアーシーなスケールを感じる
冒頭のSILVER SPOONは食人をテーマにした
恐ろしい内容の曲だが
力強いピアノ、骨太のベースと歪んだギターが
作り上げる壮大なサウンドに乗って
アラブとスパニッシュが入ったような
独特のメリスマ唱法が冴えるグレイスのヴォーカルが
圧倒的な存在感を見せつける
JA13

ロックとも民族音楽ともアシッドフォークとも
つかないナンバー
はっきりと主張する線の強いメロディが、
各曲で聞かれ
エドウィン・ホーキンス・シンガースも加わった
屈強なコーラスが中央にドーンと座り、
様々な楽器が入り乱れるように
しかし理路整然とこのアルバムのワンピースとなっている
ジェファーソンはアルバム"VOLUNTEERS"で
アメリカ社会に対する革命を大っぴらに歌った
青年国際党(イッピー)の創立者、アボット・ホフマンAbbott "Abbie" Hoffman*や
ジェリー・ルービンJerry Rubinとも交流のあったポールは
次第にバンドの主導権を握り
愛の力を信じ歌ってきたマーティン・バリンの居場所はなくなり脱退する
SUN2SUN5
ポールは"HOLDING TOGETHER"で相変わらず連帯を呼びかけ
グレイスはウェザーメン**の活動家だった女性ダイアナ***を追悼して
"DIANA"を歌い、社会に対する批判的姿勢を貫いている
A-4"TAITANIC"ではSEを使ってタイタニック号の沈没を再現、
現代社会へ警鐘を鳴らしている
アコースティック、エレクトリックが分け隔てなく
民族音楽、フォークなど大地の響きをイメージさせる
勇壮なバックグラウンドの中で
生身の肉声が力強く躍動する本アルバムは
レコード会社に作らせられたポップ・ソングとは
対局にある真の意味での民衆のための革命宣言なのかも知れない
JA16

*1968年8月にイリノイ州シカゴで行われた民主党全国大会において、
アビー・ホフマンはベトナム反戦デモを行いその共謀の罪で逮捕された。
ホフマンを含む逮捕・起訴された七人はシカゴ・セブンと呼ばれ、
その中にはジェリー・ルービンや後のカリフォルニア州議会議員トム・ヘイデンが含まれた
**6月22日、シカゴでの民主党全国大会が混乱した後、
ウェザーメン(The Weathermen)が
『学生のための民主主義社会全国事務所(The Students for a Democratic Society National Office)』
を乗っ取った。
***1970年3月6日、アメリカ・ニューヨークのグリニッジ・ビレッジで、
テロ組織「ウェザーメン」のアジトで爆弾製造中に暴発事故が起きた事件。
焼け跡からは、メンバー3人の死体が見つかっている。




スポンサーサイト

コメント

非公開コメント