2016/04/08 今日のオープニング


今日のオープニングは
ASTOR PIAZZOLLA / 57 MINUTOS CON LA REALIDAD
PIAZZOLLA1
1996年にリリースされたものだが、82年のニューヨーク、
89年のブリストルの録音が収録された晩年の最高傑作。
引き締まった緊張感が全編にみなぎる、
バンド・ネオンが2台入る
六重奏団によるもの
この中には
人生の岐路にたった時の
不安、恐怖、絶望、狂気、闇、
混沌がとめどなくひしめいている
それはまるで葬送曲のようでもあり、
レクイエムであるのかもしれない
ある時は
ピアノの音色が
静寂と寄り添って
私たちに囁きかける
バンドネオンの奏でるメロディが
自らの歩んだ道程であるなら
チェロの重厚な音色が、
ギターの透き通った音色が、
私の手を引っ張り、
水溜まりに落としては、
晴れた日だまりに放り投げる
あらゆる風景が飛び込んできては
消えていく
回れ、回れ、回転木馬、
行きつく果ては
子供たちの去った
古びた遊園地
PIAZZOLLA3
ピアソラはその晩年病に苛まれ
忍び寄る”死”を目前に
自らの人生を集約させたのかもしれない
それは苦悩に満ち、
その大半をもがいているようにも
受け取れるが
挑戦をあきらめることはなかった
だから
秋の紅葉の中で
最後に残った一葉の枯葉のように
はらりと落ちていく様は
圧倒的に美しい
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